明化小学校 祝!140周年
ごあいさつ

明化小学校創立140周年に寄せて
菊 地 正 矩

明化小学校が、創立140周年を迎えることを心からお祝い申し上げます。
新時代明治の大目標文明開化を校名に戴いた明化小学校が、新たな出発点に立つ年であります。
学校教育のなかで、たくさんの部やクラブが活気ある活動をしていると耳にします。
そのなかでも器楽部の校内外にわたる活動は、参加生徒数の多さ、そしてコンテスト等での高い評価で際立っているようです。
音楽に関わる私の思い出を記してみたいと思います。私は昭和29(1954)年の卒業生です。
当時、学校で生徒が手にできる楽器はカスタネット、タンバリン、縦笛等しかありませんでした。楽器の演奏もできず、唱歌をうまく歌うこともできない私は、中学校に進学しても音楽に劣等感を抱いていました。
中学3年の4月、新任の女性音楽教師が着任されて次のように挨拶されまた。
「私はオペラ歌手を目指して勉強し努力してきましたが、機会を得られませでした。生徒の皆さんのなかで、プロを目指す人は学校外で勉強して下さい。 私の目指す義務教育の場での音楽教育は、皆さん一人ひとりが音楽を嫌いに
ならないようにすることです。大好きにならなくても嫌いにはならない教育をします。
そして一生、暮らしのなかで音楽を楽しんでもらいたいのです。だから、これまで音楽が苦手だったり嫌いだった人も、ちょっと考えを変え てみて下さい。」
私は目を見張りました。本当かなと思いながらも希望をもちました。
そして1年後先生のおっしゃるとおりでした。器楽部で活動をする生徒も属さない生徒も、一生暮らしのなかで音楽を楽しんで欲しいと願います。
私の身の回りにはいつも音楽があります。それは「鼻歌」です。

( 完 )